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金の売り方について

このページでは、金の売り方について解説します。買取をおこなっている業者のほか、事前に確認しておきたいポイントなどをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

金の買取は業者・銀行・証券会社に依頼できる

金を売る際には、買取に対応してくれる業者を探さなければなりません。業者は大きく「金専門の買取業者」「買取業者、質屋」「銀行」「証券会社」の4つに分けられ、それぞれにメリット・デメリットがあります。

金専門の買取業者

金の取り扱いを専門的におこなっている業者です。地金の金以外にも貴金属の販売・買取に対応している業者もあります。自社製品については高値がつく傾向にある一方、他社製の金には対応していなかったり、買取価格が低くなってしまったりするのがデメリットでしょう。また、ジュエリーの場合、宝石に値がつかなかったり、ブランド価値が加味されなかったりすることもあります。

買取業者、質屋

貴金属の買取に対応している買取業者や質屋も、金を買い取ってくれます。広い地域に展開している業者であれば、実際に店舗に出向きやすいでしょう。また、出張買取や宅配買取など、店頭買取以外の買取サービスがある業者なら、自宅にいながら金を売却できます。宝石のついたアクセサリー、ブランドジュエリーなども、それぞれの価値を加味して査定してくれるのがメリットでもあります。

銀行

銀行では、純金積立や投資信託といった金融商品として金を扱っており、売却も可能です。しかし、金の延べ棒を買取対象としていることが多く、それ以外のジュエリーや金製品は対象外であることがほとんどです。また、買取手数料が高いのもデメリットでしょう。

証券会社

証券会社でも純金積立や投資信託を取り扱っています。しかし、ほとんどの証券会社では金の延べ棒など、現物の金の買取はおこなっていません。

金を売りたいとき、確かめておくべきポイント

金を売るときには、次のポイントを確認しましょう。相場や金種、重さなどをしっかり確認しておくことで、納得できる価格で売却できる可能性が高まります。

金の買取相場

金の買取相場は、日々変動しています。この相場が買取価格に直接影響を与えるため、金を売る前に必ず確認するようにしましょう。金の専門業者の公式サイトなどには、その日の買取価格や過去の買取価格の推移(チャート)が掲載されています。世界情勢が大きく動いたときや経済状況に不安要素が見受けられるときに金の相場が上がる傾向にあります。しかし、いつが最高値かを判断するのは難しいもの。チャートをチェックし、比較的相場が高いと判断できる時期であれば、売却を検討しましょう。

売りたい金の純度・重さ

買取の前に、売りたい金の純度と重さを確認しましょう。売りたい金の刻印を確認し、重さも計っておくことが大切です。金は、金純度によってK24(24金)からK9(9金)までに区分されています。一般的に純金と呼ばれることの多いK24は金純度99.99%で純度が高く、K9が純度が低い金となっています。K24であればその日の相場×グラムが買取価格になりますが、K18の金純度は75%。買取価格もK24の75%となります。このように事前に買取価格をおおまかに把握しておけば、納得のいく取引ができるでしょう。

買い取ってもらえない金ではないか

金を使った製品であればなんでも買い取ってもらえるわけではありません。次の金製品は買取してもらえないことがあります。

  • 法的金貨
  • 工業製品
  • 危険物(ライター、刃物など)
  • 金種が特定できないもの

金をスクラップして再利用することを目的に買取を行っている場合、法定金貨は法律違反となる可能性が高く、買取の対象外です。また、工業製品から金を分離して再利用する方法もありますが、ノウハウを持たない業者も多く存在します。ライター、刃物などの危険物も取り扱っていないことが多いでしょう。また、メッキ品や刻印のない金製品などは真贋の見分けが難しく、取り扱っていない業者もあります。

金を売るべき時期かどうか

金の買取を検討するときは「売るべき時期かどうか」を見極めることが大切です。相場が高い水準を保っている時期であれば、高値での買取が期待できます。逆に、相場が低いときに売却すると、購入時の価格との差額が大きくなってしまい、損をすることになります。買取を依頼する前に、貴金属買取店が発表している金相場のチャートをチェックして、金の買取価格がどう推移しているのかを確認しましょう。

ただ、いつ最高値になるかを予測するのは非常に難しいもの。中長期的に高い相場が続いている時期であれば、売りどきと判断してよいでしょう。

金を売る時の注意点

手数料がかかる

金を買い取ってもらう際には、買取手数料がかかる可能性を考慮に入れておきましょう。業者によっては、買い取った金をまた別の業者に売却したり、金を加工・再生したりすることで利益を出しています。加工することで金の総重量が減ってしまう場合もあり、それを買取手数料で補うことも少なくありません。買取手数料は業者ごとに異なるため、査定を依頼する前に確認するようにしましょう。

売却に税金がかかる場合がある

金を売却したことで生じた利益が年間50万円を超えた場合、「譲渡所得税」が課されます。この場合の利益とは「売却金額-(購入代金+売却にかかった経費)」を指し、売却金額そのもののことではないことに注意しましょう。売却利益が年間50万円以下であれば、譲渡所得税を気にする必要はありません。高額な金製品の売却を検討している場合は、譲渡所得税についても確認したほうがよいでしょう。

本人確認書類が必要になる

買取業者に金を買い取ってもらうときには、本人確認書類が必要です。古物営業法によると、中古品を売買する際、買取業者は売り手の身分証明書(本人確認書類)を確認することが義務付けられています。買取にあたって本人確認書類を求めない業者は、古物商の許可を受けていない悪質な業者である可能性もあります。

必要な書類

本人確認には、次のうちどれかひとつが必要です。

  • 運転免許証
  • 運転経歴証明書
  • パスポート
  • 住民基本台帳カード
  • 健康保険証
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 【200万円以上の取引の場合】マイナンバーカード

買取価格が下がるケースがある

金の種類によって、相場を参考に予測した金額よりも買取金額が下がってしまうパターンです。「K24」と刻印された金製品であっても、海外製の場合、実際の純度が日本製のものより低く、買取金額に誤差が生じる可能性があります。日本では純度が99.99%以上の金製品のみがK24と刻印できますが、海外の基準では99.9%。つまり、99.90%であってもK24と刻印可能なのです。0.09%の差が買取金額に反映され、誤差となることがあります。「999」の刻印がある金製品、海外製のK24製品を売却するときは注意しましょう。

金買取の流れ

金の買取には「店舗買取」「宅配買取」「出張買取」の3つのパターンがあります。店舗買取では、売却したいものを自分で店舗に持ち込みます。宅配買取では、売りたい金製品を郵送し、買取してもらいます。出張買取では査定士を自宅に呼び、買取してもらいます。業者によって、買取の細かなステップや流れは異なりますが、店舗買取であれば10分~1時間程度かかることが多いでしょう。

買取業者の選び方

金を納得できる価格で売りたいなら、複数の買取業者を比較してから決めるとよいでしょう。金買取の業者はどこも同じではありません。お手持ちの金製品を少しでも高く売るためには、事前に買取業者の公式サイトなどを確認し、信頼のおける業者を選ぶのが大切です。業者選びを慎重におこなうことで、詐欺被害に遭うのを防止することもできます。

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