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金メッキを施された製品と金製品を見分ける上で、まず最初に確認したいのは、製品に刻印が打たれているかどうかです。インゴットであれば99.99%の純度から、金貨やメダルは90%の純度、ピンクゴールドやイエローゴールドのアクセサリーであれば、一般的には75%の純度の金になります。一口に金製品といっても、その用途によって純度、つまり、金の含有量が大きく異なっているのです。
日本で販売されている金製品の多くには、その製品の金の含有量がどれくらいなのかひと目で分かるようにするために「刻印」が押されています。刻印の種類を調べることで、手元の金製品が金メッキ製品なのか、金を含む製品なのかを見分けることができるのです。もちろん、中には刻印が押されていない金製品もあります。また、海外で製造された金製品は、日本で製造された金製品と異なる刻印が打ってあるケースが考えられるため注意しましょう。
製品が金を含んでいる場合、その金の含有量に応じて、「K」の文字の右横に100%を24で割った数字が並んだ刻印が打たれているのが一般的です。例えば、金の含有率が100%(99.99%)の製品には、「K24」の刻印が、金の含有率が24分の22、つまり、91.6%の製品には、「K22」の刻印が、金の含有率が75%の製品には「K18」の刻印が、それぞれ押されています(Kの文字が反対側になり、「24K」、「22K」、「18K」の表記となるあることもあります)。それに対して、金メッキ製品の場合には、メッキ部分の金の含有率に応じた上記の24分割の数字に加えて、さらに、メッキの種類を表す略字が並んだ刻印が打たれています。
金メッキの種類を表す略字のうち、代表的なもの一覧は以下の通りです。
例えば、18金のメッキである場合、「K18GP」「18KGP」「GP18K」といった刻印が打たれることになります。なお、金を意味するGの部分が省略され、「18R」といった表示になる刻印も存在します。
また、上記とは別に、金メッキの刻印として「M」の文字を使用するものがあります。Mはミクロンを表し、例えば「18K 3M」という刻印の場合、3マイクロメートルの18金メッキが施されていることを表します。
金メッキが施された製品の全てが刻印を持っているわけではありません。では、もし手元の製品に刻印が無かった場合、どのようにして金製品なのか、金メッキを施された製品なのかを見分ければよいのでしょうか。
まず、重量を確かめてみると良いでしょう。金メッキが施されている製品は、金製品よりも軽いことが多く、多くの場合、重量を確認することで金メッキが施された製品なのか金製品なのかを見分けることが可能です。
また、重量では判別が出来ない、という場合、磁石を製品に近づけてみると良いでしょう。もし製品が磁石に吸い寄せられた場合、金メッキ製品であることがわかります。ただし、最近の金メッキ製品は磁石に反応しないものも多く、磁石に吸い寄せられないからといって、必ずしも金製品であるとは限りません。
もし、重量を測っても磁石を近づけても判別が出来なかったという場合には、専門店に製品を持ち込み、比重計やX線による鑑定を依頼すると良いでしょう。