公開日: |更新日:
大きな出来事があると、記念硬貨が発売されることがありますが、記念硬貨もまた、高く売れる可能性を秘めている「金」です。購入したものの取り扱いに困っている方も多い記念硬貨について、高く売るために必要なことを解説します。
記念金貨とは、その名称が示すように何らかの出来事の際、記念として発行される金貨です。一般発売されるのですが、数量限定で販売されるケースが多いので、手にしたい人間全員が手にできるとは限りません。つまり、需要の方が高いので価値が高まるのです。ただし、「記念」にも多々種類があります。例えば天皇陛下の御成婚記念のような国民的関心事の記念金貨もあれば、一企業のお祝いとして発行されるものもあります。
記念金貨はコレクターに高い人気を集めていますが、その理由もいくつかに分類できます。まずは所有欲。記念の対象に興味がある場合、関連グッズとして所有したいとの欲求を向けられます。このタイプは、投機的な目的ではなく、あくまでも所有することで満足を得るタイプです。このタイプが一定層いることから、一度販売された後、市場に流通する記念金貨が減少することになります。そしていずれ高くなることを見越している「価値のある金貨を欲する層」です。こちらも広い意味ではコレクターですが、対象物への興味ではなく、「いずれは自分に利益をもたらしてくれる可能性」への興味なので、高く売れるタイミングで手放す傾向にあります。
記念金貨は、記念時に発行される特別なものではありますが、記載されている額面の価値を有していますので、通貨としても使用できます。決してお店を選ぶこともなく、一般的なお店で使用できます。記念通過の存在を知らないお店の場合、疑念を抱かれる可能性もありますが、貨幣としての価値を有していますので通貨としての、買い物時に使用できます。
ただし、自動機には使用できない可能性があります。自動販売機だけではなく、近年増加傾向にあるセルフレジでは使用できない可能性もありますが、通貨である以上、記載されている数字分の価値を有していることになります。例えば500円の記念通貨が500円以下の価値になることはありません。しかし、実用性を求められたものではありませんので、使用は控えた方が良いでしょう。かつては価値を分かっていない店主が、記念通貨が使用された際、何も知らずにお釣りとして出すこともありましたが近年ではそのようなケースは稀です。
記念金貨を高く売るには、良い状態である必要があります。具体的に「良い状態」とは、「販売された時に近い状態」です。金貨に傷が付いていないだけではなく、ケース、箱といった付属品の有無です。記念金貨が発売される時には、硬貨だけで配布されることはありません。場合によっては重厚なパッケージだったり、あるいはホログラムが用意されていたりなど、付属品もあります。これら付属品が全て揃っていると、高く売れます。つまり、付属品がなく硬貨だけしか保有していない場合には、安価になってしまいます。また、記念硬貨と同時にリリースされたセット品の有無によっても価値は変わります。ちなみに硬貨の汚れは実は放置しておいた方が高く売れる可能性があります。なぜなら、安易に拭き取って硬貨に傷をつけてしまうと価値が下がってしまうのです。
記念硬貨の中には高額査定が期待できるものがあります。ここではその一部をご紹介しましょう。もしもこれから紹介する通貨を保有しているのであれば、買取も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
昭和天皇の在位60周年を記念して発行された金貨です。貴重な理由として、そもそもこれまで60年という在位は昭和天皇だけです。この事実だけでも価値があることが伺えるのではないでしょうか。また、販売数が少なかった点も挙げられます。特にミントセットに関しては他の硬貨と比べて顕著です。結果、大量に偽造された過去もあるほど。そのため、天皇陛下御在位六十年記念硬貨を手にした場合、本物なのかを疑う必要があります。
1991年に発行された記念通貨です。発行されたのは1991年ですが、金貨には即位した1990年と記載されています。200万枚発行されており、そのうち10万枚は「天皇陛下御即位記念100,000円金貨と500円白銅貨のセット」として販売されました。買取相場はおよそ180,000円前後となっていますが、金相場によってはさらなる高額買取も見込める金貨です。もちろんセットではないとしても価値のあるものです。
徳仁親王と雅子様の成婚を祝って発行された記念硬貨です。豪快な波と2羽の鶴が優雅な雰囲気を演出している記念硬貨は、金貨、白銅貨、銀貨の3種類の通貨が発行されました。白銅貨に関しては500円程ですが、金貨は10,000円から高いものでは130,000円程で買取されるなど、人気を集めています。当時、徳仁親王と雅子様は宮中饗宴の儀(披露宴)を6回も行うなど広く話題を集めた点も人気に拍車をかけています。
参照元:おいくら?_記念硬貨の買取どこがいい?|買取相場や高く売るコツを紹介(https://oikura.jp/magazine/antique37536/)
記念金貨は、ものによっては高く売れる可能性があります。年月を経て、発行時よりも高い価値となったものもありますので、記念金貨を保有している方は、どれだけの価値があるのかまずはチェックしてみるのもよいでしょう。当サイトでは金の買取業者を多数掲載していますので、どのような業者があるのか屋それぞれの特徴もチェックしてみてください。